さくら日誌
時の流れ
2022/06/28
一昨日、長いショートステイから久々に自宅に戻られた方と面談。田んぼの苗も大分伸びたという話から「あそこ(ショートステイ先)は山に囲まれていて、世の中の事がさっぱり分からない。」とおっしゃった。畑仕事や田んぼ仕事をしていた時には、ジャガイモの花が咲いた、ナスやキュウリの苗が大きくなった、実が付き始めた、田んぼに水か入った、田植えだ、苗が大きくなった、水面が見えないくらいになった、麦が色づいてきた、麦の刈り入れだ、と数日、いや毎日変化を見ておられたことだろう。長いショートステイだと全く変化のない山を見ているだけになるし、ましてや入所されると、新緑の頃、青葉の頃、紅葉の頃、落葉の頃位の、ものすごく期間の長いゆったりした変化しか感じることが出来ず、気が付いた時にはすでに数か月、半年とか過ぎた後になるのかもしれない。時間軸の違いに慣れてゆくのか、慣れさせられるのか・・。
日が沈む時間になると「今日も無事終わった。」と安どの気持ちが湧いてくる。こうやって毎日毎日、一日を感じられるのは当たり前のようだが幸せな事なんだろうな、とつくづく思う。
5月3日の夕日、田んぼに水が入り夕焼けを映す。
6月1日の夕日、田んぼの苗が多くなり水面がもう見えなくなる。
6月27日の夕日。梅雨が明けた。夕焼けの空が青い。
「明日は必ず来る。」、か。